蛍光灯や白熱球などの既存光源に比べて長寿命と言われているLEDですが、白熱球などのように「切れる」事がないので、経年変化により徐々に暗くなって行き初期の70%の明るさとなった時点を寿命としています。
LEDの寿命は周囲の温度に左右されますが、チップだけでなく電源回路なども使用に伴って熱を発生するので、適切に放熱してやる必要があります。
市販されている電球型の多くに放熱板が付いているのもその為ですが、輸入品などには放熱設計がよくない物もあり、熱がこもる事で、チップや回路、配線などが劣化して早期に点灯しなくなる物があります。
LEDはその形状に
砲弾型LEDは、その多くがエポキシ系樹脂によって発光部を覆っています。
チップLEDは、主にシリコーン系樹脂によって発光部を覆っています。
この様にLEDの発光部を覆う封止材の種類によって、それぞれ特徴があります。
チップLEDはガスの透過率が高いので、空気中の窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)のガスに触れると、LED内部の銀メッキが黒っぽく変色して明るさが低下します。
一方、砲弾型LEDはガスの透過率が低いのですが、高温環境下では色が変色してしまいやすいのが難点です。しかし、最近ではメーカーの努力によって、エポキシ系樹脂でもシリコーン系樹脂並の高温耐久性が実現されました。
これにより道路の信号等では砲弾型LEDが多く使用されています。いずれにしても、使用されている封止材によって特徴があるので、用途や使用環境に関係なく同じように使用できる訳ではありません。
製品の選択においては、この点に注意しましょう。